近親相姦

イギリスの社会学者Ｊ・Ｒ・フックスは「性的に未熟な時期の、異性同士の子供たちの身体上の触れ合いが深ければ深いほど、思春期以後彼らは、お互いに自発的に性的な関係を控える場合が多いようだ」と述べている。

子供のときに兄妹（姉弟）が、性的でない身体的な繰り返すことによって、成長した後に体が触れ合っても、そこに「特別な意味」を感じることはないという意味。そこに（男女の性的接触）という刺激はなく、ごく退屈で、ありふれたものでしかない。

１４歳の少年ローランは父を嫌い、若く美しい母クララに強く惹かれている。母が他の男と不倫していることを知ったローランは、自分が母を一人の男として愛していたことに気付く。やがて母が男と別れたことを知ったローランは、母に愛を告白する。母親を愛してしまった少 年の心理と成長を名匠ルイ・マル監督が描いた名作。近親相姦描写で大きな論争を巻き起こす。

子供の頃に性的虐待を受け、近親相姦をしていた女性は、大人になって暴力的な夫を選ぶ傾向がある。自分を虐待してきた父親を見て育っているので、そのような暴力的な男性の方が「近しい」存在だからである。

そのような女性は、依存心が強く、子供っぽい、受け身の性格なので、夫に暴力で脅される、夫をなだめるために、我が子（娘）に父親とのセックスを命じる。キンゼイレポートによれば、母親が加害者の側に回る例は、近親相姦全体の６％にのぼる。